算命学の陽占の星の組み合わせによって生まれる、特殊な運勢を「局法」と呼びます。
その中でも、星の偏りがある命式は、強烈な個性をもち運勢にも普通の人には特殊性が現れてきます。
今回は、五行の「火」にあたる、「鳳閣星」と「調舒星」のみの命式を紹介します。
食局:鳳閣星と調舒星のみの命式
鳳閣星と調舒星だけで出来上がっている命式を「食局(しょくきょく)」と呼びます。
基本の考えとして、命式の中に色々な星がバランスよくあれば、バランスの良い人になります。
星に偏りがあれば、個性的な人になっていきます。
食局は偏りがあるため、個性が強いことは一目瞭然です。
まず精神性が強くなります。そのため、学者や芸術家や哲学者など、精神よりの職業が適職となり、物事を追求していく探求心に優れたものをもっています。
さらに、知能指数が高く、記憶力も良いので、頭脳労働向きでもあります。
でも、その頭の良さを仕事で発揮することなく、宝の持ち腐れ的な状況になってしまう人も意外と多いです。
ぜひ趣味からでも良いので、頭脳を生かせることをやってみるのは大切です。
また、一生食べるのに困らない運の良さをもっています。
しかし、それが怠け者気質を呼び覚ましてしまい、のらりくらりと人生を楽しむ遊び人的な人生になってしまう恐れもあります。
とにかく自分らしい人生を歩むことが第一優先です。
それは、ストレスが少なく「楽しい」と感じられているどうかです。
我慢を強いられる環境とはできるだけ距離を置くようにしましょう。
準食局:鳳閣星と調舒星が4つの命式
陽占の5つの星のうち、4つが鳳閣星と調舒星の場合は、「準食局」になります。
こちらは手塚治虫さんの命式です。
準食局の命式に入り、個性の強い、特殊な運勢をもっていることがわかります。
準食局は食局に劣るものの、意味合いとしてはほとんど変わらないと考えてもらって構いません。
手塚治虫さんは、ご存知の通りマンガの神様とも呼ばれ、たくさんの名作を残し、今でも多くの漫画家たちに影響を与え続けています。
作品のジャンルは幅広く、医師免許をもっていたことからもわかるように、かなり頭が良かったと思われ、食局の特徴がよく表れています。
また、食局の人は父親の存在が大きく、幼少期に父親との関係がどうかで、その後の運勢にも影響を与えます。
その点では、手塚治虫さんの父親の本棚には、その当時にしては珍しいマンガがあったといわれています。
それ以外にもカメラや映写機もあり、新しい物好きの父親だったそうです。
それが多才な才能へと繋がり、多くの作品を生み出すための源流になっているのではないでしょうか。
食局の人は、個性と頭脳を生かして、自分が楽しめる世界を見つけて探求していければ、大きな可能性をもっています。
ただし、気をつけないと社会に馴染めず苦しむこともあります。
常識に捉われない、自分に合った道を模索していきましょう。