宿命にある天中殺を「宿命天中殺」と呼びます。
宿命天中殺を持つ人は、普通の人にはない特殊な運勢をもち、それを発揮できれば普通以上の運勢を歩むことができます。
ただし、宿命天中殺ならではの大変さもあるので、困難を最小限に抑え、成功を最大限にするためには、「生き方」が問われます。
今回紹介する宿命天中殺は、「日座天中殺」です。
日座天中殺はまとめ役よりスタート役!
こちらは貴乃花さんの命式です。
貴乃花さんの命式のように日干支が「甲戌」or「乙亥」のどちらかであれば、日座天中殺になります。
日座天中殺の特徴は、一般常識が合わず独自の道を進んでいくことができる運勢です。
頭の回転が速く、物事のスタートでは、他者に影響を与えられるぐらいの原動力をもち、素晴らしい才能を発揮します。
しかし、日の干支を中殺することから、始めたことを上手にまとめることができず、まとめ役には向きません。
※日の干支には「結果」「ゴール」「まとめ」という意味があります。
あくまでもきっかけづくりのスタート役だけに徹して、まとめ役は他の人に委ねるのが理想です。
貴乃花さんの場合も、相撲協会の改革のための「きっかけ」を与える役目だけなら適任なのですが、それをまとめていくとなると問題が起き始めてしまいます。
その結果、最後は投げ出すようなことになってしまったのは、運勢的に見ればしょうがないと言えるでしょう。
日座天中殺は家庭より仕事!
日の干支には、「家庭」という意味があります。
日座天中殺は、その日干支を中殺するため、家庭運に問題が出やすくなります。
そのため、実際の鑑定でも離婚や家庭不和の問題を抱えている日座天中殺はの人を見るケースは多いです。
では日座天中殺を持つ人が家庭問題を起こさないためには、どうしたいいのか?
理想は、平均外の結婚をすることです。
週末婚、年の差結婚、国際結婚などのように、普通とは違う結婚になれば問題は起きにくくなります。
または、日座天中殺は家庭運に問題が起きやすくなる代わりに仕事運が良くなるため、家庭を省みずに仕事に走ることです。
このケースは鑑定でもよく見かけます。
男性でも女性でも仕事中心になることで、ある意味家庭が不完全な状態となって、それが結果的に日座天中殺の運勢を消化することになります。
日座天中殺は現実世界より精神世界!
日座天中殺は理想を追求して、無限を追い求めてしまう傾向があります。
さらに、まとめることが向かないことも合わさって、芸術や学問のような終わりのない精神世界で才能を発揮しやすくなります。
精神世界に進んでいければ、個性も発揮されやすくなり、魅力溢れる人物として注目を集めることもあるでしょう。
日座天中殺は、とにかく完全さを求めずに「不完全で問題なし」と思うことが大切です。
仕事であれば、やりっぱなしで最後は誰かに委ねても問題なし。
家庭であれば、一般的ではないいびつな形であっても問題なし。
その許容する大きな心こそが、宿命天中殺を輝かせ、日座天中殺ならではの素晴らしい人生を歩むポイントになります。