算命学の陽占が偏ることによって特殊な運勢が生まれます。
それは、「局法」という技法に分類され、「八相局」と呼ばれています。
運勢を見ていく上では、欠かすことができないので、偏りがある人はその意味合いをチェックしておきましょう。
官局、車騎星と牽牛星のみの命式
陽占が車騎星と牽牛星の金性あたる星のみの命式を「官局」と呼び、特殊な運勢が宿ります。
官局は車騎星と牽牛星のかたまりから出来上がっていることからもわかるように、闘争本能はとても強くなり、一本木で働き者になれる人です。
さらに、正義感や使命感も強くなり、世のため人のため(または国のため)に頑張ることもあるでしょう。
また、そういう「大義」をもつことで、より一段と官局の良さが発揮されます。
ただし、気をつけないと冷静さを欠いた極端な行動をとってしまうこともあり、暴走する恐れもあります。
女性の人は、男性運に恵まれやすくなり、モテる運をもつのですが、悪くなると一度の結婚では治まらず、結婚離婚を繰り返す危険性もあるでしょう。
女性が水商売のような男性相手の仕事につけば、人気者になれる可能性はあります。
ただし、男性関係で乱れていく危険性も秘めています。
とにかく官局は、何か情熱をもって夢中になれるものを見つけられれば、人以上のエネルギーで駆け抜けることができる命式です。
官局の有名人:上原浩治さん(プロ野球選手)
官局の有名人を紹介します。
例題のように車騎星・牽牛星が4つで、1つだけ違う星の場合は、「準官局」になります。
準官局も、官局とほぼ同じ運勢をもつと思ってもらって構いません。
上原選手はジャイアンツのエースとして活躍し、大リーグにも渡って大成功をおさめたプロ野球選手です。
官局は車騎星・牽牛星のかたまりで出来上がった命式なので、攻撃本能が際立つ運勢と見ることができます。
そのため、「闘争の世界」に身を置くのがよく、スポーツの世界はまさに理想的といえるでしょう。
また、スポーツによって有り余る闘争心を消化していくことにもなるため、日常生活での「激しさ」を抑えることにも繋がります。
さらに、官局にとってプロスポーツ選手であることの利点がもう一つあります。
スポーツ選手になれば、ケガはつきものですが(実際に上原選手も何回かケガをしています)、それこそが、実は官局がもつ因縁の消化となるため、運勢の安定へと繋がっていきます。
官局の因縁を消化せずにいると、運勢に波乱が起きたり、突然ケガをしたり、女性なら異性運が乱れたり、違う形で官局を消化しなければいけません。
プロスポーツ選手になれなかったとしても、スポーツをすること自体は官局にとっては良いでしょう。
官局という特殊な運勢を持った人は、情熱をもって取り組めるものを見つけて、エネルギーを発散できる環境を用意することがスタートです。
それができれば、普通の人以上の成功を手にすることも夢ではなく、スケールの大きい運勢を余すことなく生かすことができるでしょう。