特殊な運勢の一つでもある、「天干が同じで地支が対冲する関係」を納音と呼びます。
宿命に持っている人も持っていない人も、後天運では必ず納音になる時期があります。
運勢にとっては重要な時期とも見ることできるため、納音の時期しっかり押さえて準備しておきましょう。
宿命の納音
もって生まれた命式の中に、すでに納音を持つ場合があります。
このような人は、天干はまとまりがあるものの、地支が衝突を起こしているため、精神(考え)にまとまりがあっても、現実(行動)は裏腹の方向に進んでいく場合があります。
つまり、自分は「右の道に行きたい」と思って進んでいるのに、なぜか左の道に進まざる負えなくなるみたいなことです。
それは、予想と反した動きになりやすく、でもそれが予想外な大きな成果へと繋がっていく場合もあり、必ずしも悪いとは限りません。
また、外と内で違う顔を持つことも多く、二面性となって秘密主義なるケースもあります。
納音の有名人:西原理恵子さん
高須クリニックの創業者高須克弥さんの奥さんとしても有名な、漫画家の西原理恵子さんの命式です。
西原理恵子:1964年11月1日
甲辰と甲戌が納音の関係になっています。
そのため、仕事は自分が思った方向には進みにくく、様々な予想外の展開があったのではないでしょう。
そのため、「運命の翻弄される」ような感覚を感じたこともあるかもしれません。
その代わり、自分の努力や頑張りとは関係なく、大きな成果に繋がることもあります。
また、西原理恵子さんの場合は、納音の影響だけでなく、他にも特徴的な星をもっているため、個性的な運勢を歩みやすく、人生は波乱万丈になりやすいでしょう。
ジェットコースターのように、アップダウンは激しくなりますが、それに負けないぐらいの精神力や忍耐力も持ち合わせているので、どんな困難も乗り越えていける人です。
後天運の納音
後天運では必ずどんな人も納音になる時期があります。
例えば、このような宿命を持つ人がいたら、壬辰・己酉・乙未のどれかの年は納音になります。
後天運で納音の時期に入ると、今のままでのことを清算したくなり、仕事を辞めたくなったり、恋人と別れたくなったり、何かしら変化を起こしたくなります。
そのため、納音の年が転機になる場合もあり、大きく人生が切り替わっていくこともあるでしょう。
ただし、納音で始めたことは、また振り出しに戻るとされ、長続きはしにくく、いずれは最初の状態に戻ってしまいます。
どの柱に納音が回ってくるのかでも変わりますが、基本的には結婚や転職など、動くには向いていません。
ただし、今までがとても苦しい人生であれば、納音に時期をきっかけに、反転するかのように大きく人生がチェンジして大逆転する場合もあります。
算命学では、30歳の年に必ずみんな納音になます。
この時は、仕事に影響を与える納音になりやすく、仕事で不満や物足りなさを日々感じている人は転職を考えることになります。
そのため、30歳は「人生を考える時期」になるともいえ、悩み出したり将来について考え始めたりすることも多いでしょう。
自分の今の状態や状況と照らし合わせながら、納音を上手に利用していきましょう。