算命学の技法でも、有名で影響が大きい天中殺。
本来は後天運として12年の間に2年だけ回ってくるのですが、宿命に天中殺をもって生まれてくる人がいます。
この運勢を「宿命天中殺」と呼びます。
宿命天中殺にはいくつかの種類があるので、一つずつ紹介していきたいと思います。
年干支が中殺される生年天中殺
宿命に天中殺をもつと聞くと、とても悪い運勢を抱えていて大変な人生を歩むような気がするかもしれません。
実際、宿命天中殺をもっている人が、「私は一生天中殺の運勢なんですか?」と不安を抱えて鑑定に来た人がいました。
しかし、宿命天中殺は通常の天中殺と同じように考えるのは間違いです。
宿命天中殺をもっているからこその運勢的なハンディはありますが、反対に普通の人が手にできない大きな成功をつかむ可能性も秘めています。
そのためには、それぞれの宿命天中殺にあった過ごし方ができるかどうかで決まり、それによって運勢がプラスにもマイナスにも変わっていきます。
ぜひ宿命天中殺の特徴を知り、プラスのエネルギーになる生き方を選びましょう。
こちらは草彅剛さんの命式です。
草彅剛さんは寅卯天中殺で生年天中殺の命式です。
年支の十二支と天中殺の十二支が重なる宿命が生年天中殺になります。
年支が天中殺状態にあると考えることができるため、年干支に中殺現象が起きます。
それが災いにもなれば、普通とは運勢を生み出すことにもなります。
具体的な現象を見ていきましょう。
1、親縁が薄くなる
年干支には「親」という意味があります。
生年天中殺は、その柱を中殺することになるため、親との縁が薄くなります。
ただし、実際に親との縁が薄いかは別です。
生年天中殺が指し示していることは、親との縁が薄いのが本来の宿命と教えてくれているだけでしかありません。
算命学では、宿命通りに生きることを最優先に置き、それが人生を陽転させる方法になり、宿命から外れた生き方をすれば、陰転し始めてそれ相応の問題が起きると考えられています。
つまり、親との縁が薄い宿命なら、親を頼らず、親から離れた生き方をしなければいけません。
それは、一人暮らしをして自活をすることです。
生年天中殺がある人は、自立することが開運に繋がります。
2、親と仲が悪くなる
生年天中殺は親の柱を中殺していることもあって、親と仲が悪い人が多いです。
親と反りが合わず、やたらとぶつかってしまう人もいれば、親元のいると息苦しさを感じて、イライラするみたいな人もいます。
そのため、どうしても反抗期が激しくなる場合もあり、親はそんな子供に対して、どうしたらいいのか悩みを抱えているケースは少なくありません。
解決方法は簡単です。
親と離れて自立することです。
実際、自活し始めてから親と仲良くなったという話はよく耳にします。
学生時代は親とぶつかってしまうのはしょうがないことと思って、働き始めたら家を飛び出しましょう。
そうすることで、生年天中殺を消化でき、親のありがたみもわかるようになって、自然と無理なく親と仲良くなれるはずです。
まとめ
一つ注意点として、生年天中殺の「親に頼らない」という意味は、家を出て一人暮らしをすることはもちろん、金銭的にも親の援助を受けない状態のことです。
親から仕送りをもらっている場合は、親に頼っていることになってしまい、生年天中殺の消化にはなりません。
そうなると、親との関係だけでなく仕事が上手くいかなかったり、仕事上の人間関係でトラブルが起きたり、運勢の足かせになってしまいます。
生年天中殺がある人は、できるだけ早く自立しましょう。
生年天中殺の子供を持つ親は、できるだけ早く外に出してあげましょう。
そうすれば、普通レベル以上の成功を手にするのも夢ではない運勢に変わります。
ハンディを武器に、大きく羽ばたく可能性もあるのが宿命天中殺の特徴です。