生日天中殺は、年干支から割り出された天中殺によって宿命の日干支が中殺される命式になります。
そのため、親から見て子供を理解できない運勢になります。
そのため、どうしても親と意見が食い違ったり、親が子供のことで悩んだりすることは多くなる傾向にあります。
本人は親を気にせず、自分の道を歩むことが大切になります。
「生日天中殺の特徴」を動画で解説
YouTubeでも生日天中殺について詳しく解説しています。こちらの記事と合わせて動画をご覧いただけるとより理解が深まるのでおすすめです。
生日天中殺の基本情報
宿命に天中殺がある状態を宿命天中殺といい、その中でも日支が天中殺の影響を受けて、中殺されている命式を生日天中殺と呼びます。
具体的な宿命を参考に詳しく説明していきたいと思います。
ある人物の命式になります。

生年天中殺や生月天中殺のように通常の宿命天中殺であれば、年支や月支に天中殺をもつことによって成立します。
生日天中殺も同じように日の十二支に天中殺があることが条件になります。
しかし、普段使っている天中殺ではなく、年干支から導き出された天中殺によって判断します。
通常の天中殺は日の干支によって決まります。
例えば、こちらの宿命の方であれば、「午未天中殺」に該当します。

しかし、生日天中殺は、この午未天中殺を使わず、年干支から算出する天中殺を使います。

緑色で書いてある「寅卯天中殺」が年干支によって算出されたものです。
この寅卯天中殺は、通常の運勢を見る時に使うことはないので、気にする必要はないのですが、生日天中殺を判断する場合は、この年干支天中殺を使用します。
もし年干支から割り出された天中殺と日の十二支が同じ場合であれば、「生日天中殺」をもつ宿命になります。
生日天中殺の特徴
算命学では、日干支・月干支・年干支それぞれを人物に置き替えることができます。
日干支:自分と配偶者
月干支:先祖や子供
年干支:親
生日天中殺は年干支が元になっている天中殺が日支(日の十二支)を中殺していることから、親が自分自身と配偶者を中殺していると考えることができます。
それにより、年干支(親)が日干支の「自分」や「配偶者」という意味を中殺して、親が子供に頼れない運勢になります。
そのため、この宿命をもっている本人自身は特に宿命天中殺の影響を受けず、親が味わう宿命天中殺になります。
親に理解してもらえない運勢
生日天中殺は親が子供を中殺している状態のため、どうしても親とあなたとは混じり合えず、理解し合えない運勢をもってしまいます。
ただし、あくまでも親から見て子供を理解しにくいだけであって、あなたが親を理解できないわけではありません。
生日天中殺をもつ人は、親からすると異質な子供に見え、理解してあげられない苦しみがあります。
生日天中殺を持つ人自身も、親にわかってもらえないことが親との溝を作り、親との関係が悪くなってしまうこともあるでしょう。
実家に居続けて親と一緒に暮らす限りは、その苦しみが逃れることはできません。
そのため、独り立ちできる状況になったら家を出ていく方が運勢的にプラスで、親との関係も良くなります。
結婚することでより中殺が強まる
生日天中殺によって中殺される日干支は、「自分と配偶者」の場所になります。
どんな人も若い頃は配偶者がいないため、日干支は未完成状態であり、結婚することによって完成します。
そのため、生日天中殺も結婚前は親との溝を感じなかった人も、結婚することによって現象化される場合があります。
親から見れば「結婚して子供は変わった」と思ってしまい、気をつけないとパートナーに対して不信の目を向ける恐れがあるでしょう。
生日天中殺の人が、親と配偶者が不仲になる運をもつわけではありません。
結婚することで日干支が完成し、それが引き金となって生日天中殺の現象が誘発され、親から見た時に子供が異質に感じてしまう場合があります。
生日天中殺の活かし方
生日天中殺は親元を離れることで親との問題は起きにくくなります。
また、「子供は親とは違う人間なんだ」というのを理解してあげることも大切です。
親とは違う生き方にもなりやすく、自分の道を進んでいくことがより良い生き方にも繋がっていきます。

  
  
  
  
