算命学の陽占の星の組み合わせによって生まれる、特殊な運勢を「局法」と呼びます。
その中でも、同じ五行の十大主星だけで構成されている命式は特殊性が強く、運勢を見る上ではとても重要で、見逃すことはできません。
五行の「木」にあたる、「貫索星」と「石門星」のみの命式を紹介します。
劫局:貫索星と石門星のみの命式
貫策と石門だけで出来上がっている命式を「劫局(ごうきょく)」と呼びます。
見ての通り、偏りが強い命式になるため、特殊性は強くなり、普通の人にはない才能と個性をもつことになります。
その一つが、策略家的な頭の良さです。
頭の回転は速く、先読みできるタイプですが、決してその頭の良さをひけらかすことはありません。
そのため、表では能天気に明るく振る舞いつつ、裏では深く物事を考え、計算を働かせていることがあるタイプです。
それが悪くなると打算的な腹黒い人になってしまい、その賢さを良い方向に生かしていければ、参謀役として活躍することができます。
味方にするととても心強いですが、敵にするととても怖い相手といえるでしょう。
実際、知り合いの方で劫局を持っている女性の人がいたのですが、その方は、人当たりは良く社交的で計算高さを感じることはありませんでした。
しかし、ある時その人の同僚の中に上司につけ口をしている人がいることがわかり、それを突き止めるために、怪しいと思う人物に対して、それぞれ違う嘘の噂話を流して、どれが上司に伝わるかを調べてたことがありました。
このエピソードは、まさに劫局らしい「裏で動くことができる」能力のたまものです。
準劫局:貫索星と石門星が4つの命式
陽占の星が5つある中で、貫索星と石門星が4つあって、1つだけが違う星の場合は「準劫局」となります。
例えば、こちらはくりーむしちゅーの有田さんの命式です。
貫索と石門が4つで、見事に準劫局に入っています。
準劫局を含めて、劫局の命式は珍しいので、それだけでも特別な運勢を持っていることがわかり、普通の生き方は合いません。
くりーむしちゅーの有田さんは、テレビでは芸人らしくいつもバカ騒ぎをしていますが、プライベートでは、きっと深い思考力が垣間見える瞬間があるはずです。
さらに家庭では、より一段と裏にもった思考的な姿が出てくるため、テレビでは見せない落ち着いた顔が出てくることでしょう。
ただ、本来なら心を許しやすい家庭であっても、劫局の人は全てをさらけ出すことはありません。
無意識のうちに計算を働かせてしまう面があり、さらに頑固でこだわりが強い面もあるため、本音は普通の人以上に出にくくなります。
劫局の人は、普通で収まることなくスケールの大きい生き方を目指しましょう。
ただし、トップよりも参謀役の方が合うため、2番目あたりで暗躍しているのが楽で、性にもあっています。