算命学の陽占に「ある条件」が重なると、特殊な運勢が生まれます。
それを「局法」と呼びます。
今回は五行の「土」にあたる、「禄存」と「司禄」だけで出来上がった命式について解説します。
財局、禄存星と司禄星のみの命式
禄存星と司禄星だけで出来上がっている命式を「財局（ざいきょく）」と呼びます。
財局は名前の通り、まずお金に恵まれる運をもちます。
ただし、お金を得るためには気をつけなければいけないことがあります。
それは、「お金に固執しないこと」。
お金を稼ぐためには、稼ぐ方法を考えて、そのための行動を起こすのが普通ですが、財局は違います。
お金を稼ごうという思いが強くなればなるほど、金運は離れていくため、お金のことを考えずに自然体でいることが必要なのです。
「お金はいずれついてくるもの」、そう思えれば財局本来の強い金運が稼働して、勝手に稼げる状況が出来上がっていきます。
仕事選びもお金優先ではなく、「思い」や「夢」を大切にしましょう。
それから、異性関係にも恵まれます。
元々、禄存星や司禄星は魅力や愛情の星であり、引力本能を高めるため、恋愛運が良くなる傾向があります。
その星が5つもあれば、相当な引力本能となるため、異性を魅了するのはいうまでもありません。
特に男性がこの星をもつと、一人の女性では満足できず、女性関係で乱れやすくなるでしょう。
ただし、不思議とトラブルになることが少なく、許されてしまうのは財局の恵まれているところです。
財局は、局法の中の八相局に分類されますが、本来八相局はスケールが大きく、強烈な個性とエネルギッシュな運勢をもつのが特徴です。
しかし、財局は八相局の中では最もエネルギーが弱く、個性を感じにくくなります。
むしろ、優しかったり穏やかだったり、人の良さを感じることの方が多いでしょう。
財局の有名人：岩崎恭子さん
例題として、有名人で財局をもっている有名人をピックアップしてみました。
岩崎恭子さん：1978年7月21日
禄存星と司禄星が4つで1つだけ違う星の場合も、準財局として見ることができます。
財局よりは劣るものの、ほぼ同じような運勢をもつと考えてもらって構いません。
岩崎恭子さんは、14歳でバルセロナ五輪で金メダルを取り、一躍時の人となりましたが、プライベートでは不倫が発覚して離婚となってしまいました。
岩崎恭子さんの場合は、財局だけでなく、他にも異性関係の問題が出やすい原因はありますが、財局もその一つと見ることができます。
財局自体は異性からモテる運をもつだけなので、必ずしも問題になるわけではありません。
ただし、一度異性関係が乱れ始めると止まらなくなる特徴を財局はもっています。
そのため、今後も気をつけなければいけません。
また、運勢を見ていくと寂しがり屋で愛されると弱い面をもつため、男性にプッシュされると流される恐れがあります。
それらが複合的に影響し合って、一時の感情に流されてしまい、のめり込んでいった可能性が高そうです。
財局自体は運勢が強く、財運や恋愛運に恵まれる運をもつため、決して悪い星ではありません。
ただし、それらをコントロールできずに欲望に突き動かされてしまうと、大きな問題へと発展する危険性があることを覚えておきましょう。
お金や異性に惑わされない生き方を目指すことが大切です。
