運勢を見る技法、位相法を今回も紹介します。
位相法は「合法」と「散法」に分けることができます。
今回は、散法の中の「害」について解説します。
ちなみに合法は融合し合う関係、散法は散じ合う関係です。
害の種類
位相法は算命学の陰占の中の地支と呼ばれる、十二支の組み合わせによって判断します。
害になる十二支の組み合わせは6つです。
子ー未
丑ー午
寅ー巳
卯ー辰
申ー亥
酉ー戌
宿命の星の中にこの組み合わせの十二支があれば、害をもつ命式となり、異次元の縁を生み出すことになります。
下記の命式は子と未の害が成立します。
害が成立する場所や害の種類によって、多少の意味は変わりますが、まずはどこにあっても害があれば異次元を引き寄せると思っておきましょう。
また、害を持っていない人でも、後天運によって害が成立することはあります。
例えば、先ほどの命式なら「酉・子・未」の十二支をもつので、後天運で「戌・未・子」が回ってくる時に害が成立します。
害の運勢
位相法の合法に支合と呼ばれるものがあります。
この関係は、同じ価値観をもったもの同士が融合し合っている状態を表しています。
害はその支合と真反対の関係にあたり、違う価値観をもったものと融合しようとしている状態です。
価値観が違う人と融合することは、理解し合えずトラブルを招く恐れがあります。
もしトラブルにならなかったとしても、我慢してストレスを感じることになるでしょう。
つまり、害の運勢は自分とは違うタイプの人と出会いやすく、それによって人間関係で問題が起き、ストレスを抱えやすくなります。
ただし、害が必ずしも悪い運勢とは限りません。
過ごし方によっては、害をプラスの運勢に変えることができます。
その方法は、自分と違う価値観を受け入れていく心の広さをもつことです。
そうすることで、異次元の相手が「自分にないものをもつ刺激を与えてくれる人」になり、学びを得ることができる相手に変わります。
害を持っている人は、できるだけ心を広くして何でも受け入れていきましょう。
害の後天運
宿命に害を持っていない人も、必ず後天運では回ってくる時があります。
後天運で回ってくる場合も、害の効能は基本的には変わりません。
ただし、後天運の場合だけはプラスして病気に注意する必要があります。
さらに、宿命の日・月・年のどの柱に害が回ってくるのかによって、多少違いが生まれます。
年の柱の害
上記の命式を使って説明します。
年は「己未」になるため、「子」が回ってくる時に後天運の害が成立します。
年の柱に害が回る時は、仕事関係で価値観が違う人との出会いが多くなります。
その時、自分の我を押し通そうとすると、人間関係のトラブルに発展する恐れがあるため、柔軟性をもってまずは受け入れることから始めると良いでしょう。
否定するのではなく肯定してあげることが大切です。
月の柱の害
月の柱は「丙子」になるため、「未」が回ってくる時は害が成立します。
月の柱の害は、職場での人間関係に注意しましょう。
新しい出会いは特に気を付けなければいけないため、異動になった人や職場に新しく入ってきた人がいる場合は、心を広くすることを忘れないことです。
動きがなければ、そこまで心配する必要はありません。
日の柱の害
日の柱は「癸酉」になるため、「戌」が回ってくる時に害が成立します。
日の柱の害は、恋人や友達との関係性に注意が必要です。
意見が合わず揉める危険性があります。
また、恋人がいない人は価値観の違う相手との縁が強まるため、最初は気が合うと思っても実は全然違う考え方をもっていたみたいなことが起きかねません。
それを理解した上で付き合うのであれば、問題はありません。
まとめ
害は価値観が異なる相手との出会いに恵まれやすく、ストレスを感じやすくなるものの、自分にない考え方を与えてもらっていると思えれば、大きく成長できるチャンスでもあるのです。
害に対して抵抗するのではなく、害を取り入れて受容していくことを心がけてみましょう。