方三位(ほうさんい)は位相法の中の合法にあたり、安定した前進で深めることを得意とします。
物事を深く追求する能力に優れ、専門性を極めてスペシャリストになれる特徴をもちます。
仕事運は芽が出るまで時間はかかりますが、持ち前の継続力を生かせば最後に大きな結果を手にすることも可能です。
結婚運は安定した平和な家庭を築くことができ、夫婦関係も密接なりやすい傾向にあります。
「方三位の特徴」を動画で解説
YouTubeでも方三位について詳しく解説しています。こちらの記事と合わせて動画をご覧いただけるとより理解が深まるのでおすすめです。
方三位の基本情報
方三位は陰占の地支(十二支)の組み合わせで決まります。
方三位になる地支の組み合わせは、全部で4種類です。
亥ー子ー丑
寅ー卯ー辰
巳ー午ー未
申ー酉―戌
どの組み合わせであっても運勢の違いはなく、方三位が成立します。
例えば、こちらの命式は下の列の地支に「申・酉・戌」があるため、方三位が成立します。
十二支の並び順や場所は関係ありません。
方三位が成立するための3つの十二支が、どこかしらにあればOKです。
十二支が3つ揃わないといけないため、宿命に方三位を持つ人は少なく、とても希少です。
方三位の運勢の特徴
方三位は一点集中でコツコツ頑張ることができる運勢になります。
そのため、専門性を究めるような深く追求する生き方が向いています。
ただし、その代わり視野は広がりにくく、どうしても世界が狭くなってしまい閉塞感を感じる場合もあります。
世界が狭くなりやすい
方三位の組み合わせを見てもらうとわかるように、十二支が巡ってくるそのままの連続した3つのかたまりです。
亥ー子ー丑、寅ー卯ー辰、巳ー午ー未、申―酉ー戌
例えば、戌年生まれの人なら、去年おとしし生まれた酉年の人と申年の人と組んで出来上がったトリオが方三位です。
それはつまり、似た世代で集まって似た者同士の集団と見ることができます。
想像を浮かべてほしいのですが、似た者同士が集まれば気が合い同じ話題で盛り上がれるものの、新しい世界への広がりは少なくなります。
それが影響してどうしても世界は狭くなる傾向にあります。
深く追求する
方三位は広げる能力はないものの、その代わり深める能力に優れています。
具体的に説明すると、特定の専門分野で成功をつかめる運勢で、一つのことに集中する能力は人一倍優れています。
のめり込めるものが見つけられると運勢を発揮しやすくなります。
継続力に優れている
方三位は土を掘るように物事を掘り下げることを得意とするため、地道にコツコツ頑張り続けられる特徴をもちます。
長期的な視点に立って取り組める物事であれば、才能も開花しやすいでしょう。
反対に流行りを追いかけるように短期で結果を出さなければいけない状況では、才能を発揮できず、くすぶってしまう恐れもあります。
方三位の後天運
宿命に方三位がなくても、後天運によってその時期だけ方三位が成立する場合があります。
例えば、2023年は「癸卯」の年にあたるため、寅と辰を宿命の中に持っている人なら「寅ー卯ー辰」の方三位が完成します。
後天運で方三位が成立する場合は、年運であれば1年間だけ方三位の運勢に入ります。
その年は方三位の影響を受けてマニアックに一つのことに没頭して、集中力も高まることでしょう。
ただし、1年間だけの出来事なので、多くの場合は穏やかで動きのない1年で終わることが多く、そこまで方三位の影響を実感できないかもしれません。
方三位自体は悪い運勢ではないので、後天運で入る時は先へ先へと前進することよりも深く深く潜っていくことを意識してみましょう。
方三位の仕事運
方三位は樹木の成長のように、時間をかけて大きな結果を手にすることになります。
仕事でも粘り強く頑張り続けた時に大きな結果へと繋がっていきます。
そのため、時間をかけて取り組める専門職や研究職などの適性が高く、一念専業で取り組めればその世界のスペシャリストになれる可能性もあります。
目先の成功や利益に一喜一憂せず、長い目で考えていけると良いでしょう。
方三位の結婚運
方三位は十二支が融合し合っている状態を表すため、夫婦や家族が結び付き合って共に力を合わせることができます。
さらに、「狭く深く」が方三位の特徴でもあるため、夫婦関係も密接になりやすい傾向にあります。
また、方三位の時期は結婚運としても良く、安定した家庭を築くことができます。
落ち着きある夫婦関係になりやすいため、平和で穏やかな家庭を目指すのが理想です。