算命学は陽占と陰占に分かれ、陽占は主に性質を見ることができます。
陽占は10個の主星と12個の従星から成り立ち、主星を十大主星、従星を十二大従星と呼びます。
今回は十大主星の一つ牽牛星について、説明していきましょう。
牽牛星
牽牛星は算命学のベースとなる五行では「金」にあたり、陰陽では陰の星にあたります。
まずは、牽牛星の特徴となるキーワードを並べてみましょう。
「礼」「品」「責」「命」「誇」
牽牛星のキーワード:「礼」
とても真面目で礼儀を重んじる星です。
義理を大切にするため、それに反することを嫌います。
そのため、挨拶や敬う心、感謝する気持ちを決して忘れません。
組織に入れば、おのずと目上の人を敬い、会社に忠誠心をもつようになります。
基本的には、誠実で常識的ではみ出た考え方をすることはありません。
見本となるような正しい生き方ができることでしょう。
牽牛星のキーワード:「品」
牽牛星はどことなく品が漂う星です。
TPOに合わせたスタイルで、いつでも小奇麗でさわやかな印象を与えることでしょう。
男性であれば、好青年のような好感をもたれやすいタイプです。
女性であれば、凛としたたたずまいで同じく好感をもたれるはずです。
美しいものや整ったもの、つまりは品のあるものを好む傾向があります。
食べ方や言葉遣いのように、人前での振る舞いにも意識を傾け、マナーを大切にします。
そのおかげもあって、周りから一目置かれるような頼られる存在になることもあるでしょう。
牽牛星のキーワード:「責」
責任感がとても強く、与えられた役目をまっとうする星です。
責任を与えられると、水を得た魚のように躍起になって頑張ります。
「必要とされている」と思えるかどうかが、モチベーションにも繋がっていきます。
ただし、責任感の強さが厳しさとなってしまい、自分にも周りにも厳しくなることがあるでしょう。
自分を追い込み過ぎて体を壊すこともあれば、人に厳しくなり過ぎて相手を追い詰めてしまうこともあります。
最後までやり通すその責任感の強さは、上司からの信頼は厚くなり、部下や同僚からの人望を集めることになるでしょう。
牽牛星のキーワード:「命」
使命感をもつと牽牛星はより一段と輝きます。
特にその使命感は、社会問題のような社会性の強いことに対して抱きやすく、「私が何とかしたい」そんな衝動が湧き起こることがあるでしょう。
使命感を持った時の牽牛星は、どんな困難にも挫けません。
人生をそのためにささげて、生きがいにもなっていくことでしょう。
また、正義感も強く、間違ったことを見つけると正さずにはいられなくなります。
よくあるのは、理不尽な上司がいると、最初は我慢していても段々と我慢できなくなり、正義の鉄槌をくだすかのように正面からぶつかっていくことがあります。
使命感や正義感が、モチベーションやポテンシャルを引き出す原動力となってくれます。
牽牛星のキーワード:「誇」
プライドをもって仕事に取り組む星です。
自分のやっていることに対して、それなりの誇りをもっています。
そのため、馬鹿にされることを嫌いますし、人によってはちょっとおふざけでからかわれるだけでも嫌がる人もいます。
この誇りがあるからこそ、仕事への責任感も生まれ、手を抜くことなく自分の役目をまっとうすることができるのです。
ただし、中身が伴わずにプライドだけが高くなり過ぎることもあります。
そうなってしまうと、扱いにくい人になってしまい、周りから煙たがられるような存在になりかねません。
プライドを守るために虚勢を張るのではなく、「プライドがあるから頑張れる」になることが牽牛星としては大切です。
牽牛星の有名人
松本人志(ダウンタウン)、内村光良(ウッチャンナンチャン)、大竹一樹(さまあーず)、桃井かおり、鈴木京香、阿部寛、浅野忠信