算命学の陽占と呼ばれる星たちは、主に性質を見ることができます。
陽占は10個の主星と12個の従星から成り立ち、主星を十大主星、従星を十二大従星と呼びます。
今回は十大主星の一つ石門星について、説明していきたいと思います。
石門星
石門星は算命学のベースとなる五行では「木」にあたり、陰陽では陰の星にあたります。
まずは、石門星の特徴となるキーワードを列挙してみましょう。
「協」「横」「中」「濁」「空」
石門星のキーワード:「協」
石門星の一番の特徴は、争いを嫌い和を好むことです。
集団の中に入れば、協調性を発揮して、自然と周りに合わせようとすることでしょう。
例え、嫌だなと思う人がいたとしても、それを顔に出すことはなく、笑顔を振りまきながら仲良くすることができます。
どんな相手とも分け隔てなく仲良くでき、人間関係はとても巧みです。
人との繋がりがは自然と広がっていきます。
そのため、友達は割と多めです。ただし、関係性は浅く広くなりやすいでしょう。
石門星のキーワード:「横」
同年代の繋がりのように、横関係で繋がっていくのが得意な星です。
気を使わない同世代の仲間といることが多く、先輩後輩のような縦ラインの人間関係を得意としません。
仮に目上の人との関係があったとしても、同年代相手のようにフランクに接する場合が多く、それが津要する相手であれば目上の人でも仲良くなれます。
しかし、上下関係を重んじる人には、「馴れ馴れしい」「生意気」などと思われやすく、嫌われることもあるでしょう。
よく年上の人や会って間もない人にいつの間にか敬語でなく、友達口調になっているのは石門星ではよくあることです。
ただ、石門星が友達口調で話しても腹が立たないから不思議です。
石門星のキーワード:「中」
石門星は集団の中にいると、いつの間にか中心的存在になり、リーダー的ポジションにつくことも多くなります。
本人が望んでいるわけではありません。
むしろ、嫌がっている人の方が多いように感じます。
けれども、そんな本人の意志とは関係なく、中心人物になりやすいのです。
というのも、石門は持ち前の協調性が成長と共に、人をまとめあげる能力となるからです。
さらに、石門星は外柔内剛で表面は柔らかく見えても、中身は意外と頑固です。
それが強い信念や意志となり、そのぶれない心が安定感へと繋がり、頼られるようにもなっていきます。
石門星に天将星という星があると、「社長の星」と呼ばれ、まさに集団をまとめてトップに立つふさわしい星となります。
石門星のキーワード:「濁」
石門星の協調性は、「争いが嫌い和が好き」だけではない場合があります。
もっと大きい視点に立って、「この人と仲良くしておいた方が今後のためには必要」のように、計算を働かせて和を保つこともあります。
石門星はよく「清濁併せ呑む」といわれ、悪いことも問題がある相手も目的のためなら、それを飲み込んで受け入れることができるのです。
それが、「政治家の星」ともいわれる由縁です。
ある意味、度量が大きく懐が深いともいえます。
石門星のキーワード:「空」
空から俯瞰的に物事を見ているかのように、大きく物事を捉えていくのに優れています。
例えば、コンセプト作りのように、大きな視点で考えることなら活躍できることでしょう。
人間関係も一つ一つのを丁寧に大事にするというより、大きくざっくりと関わっていきます。
それゆえに、人間関係は浅く広くなりやすいのです。
反対に細かいことは苦手で、数字の計算のような事務作業や掃除洗濯のような地道な作業を繰り返す家事は好みません。
細かいことに携わると大雑把になりやすく、ミスも増えることでしょう。
石門星の有名人
東野幸治、設楽統(バナナマン)、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、松たか子、石原さとみ、宮崎あおい、哀川翔、市村正親