算命学は陽占と陰占に分かれ、陽占は主に性質を見ることができます。
陽占は10個の主星と12個の従星から成り立ち、主星を十大主星、従星を十二大従星と呼びます。
今回は十二大従星の一つ天南星について、説明していきましょう。
天南星
天南星は十二大従星の状態としては社会人になりたての「青年」で、血気盛んな時期です。
まずは、天南星のキーワードを上げていきましょう。
「冒」「闘」「批」「崩」
天南星のキーワード:「冒」
天南星は年齢で言えば、20代前半で社会人になりたての頃です。
それは、まだ世の中の仕組みがよくわからず自信に溢れ怖いものなしの状態です。
無謀なことにもチャレンジできる度胸をもち、自然と冒険的な生き方になりやすいでしょう。
危ない橋も平気で渡り、開拓精神はどの星よりも旺盛です。
そのおかげで、大胆過ぎて失敗することもありますが、普通の人ではたどり着くことができない頂に立つこともあるでしょう。
行動力と勢いがあるチャレンジャーの星です。
天南星のキーワード:「闘」
チャレンジングな生き方を好むことからもわかるように、闘争心に溢れています。
基本的には反体制的になりやすく、目上の人でもお構いなしに噛みつくことがあるでしょう。
気が強く勝ち気な面をもつため、張り合いになると闘争心に火が着きむきになってしまいます。
闘争心がチャレンジ精神を育み、パイオニア的存在となって人ができないようなことを成し遂げられる星でもあります。
ただし、噛みつき過ぎには注意。
天南星のキーワード:「批」
社会人になりたての頃は、夢に溢れていて野心も強く血気盛んです。
そのため、周りを認めることできず批判的になりやすいでしょう。
他人の評価は辛口になりやすく、言い合いになれば毒を吐き、きつくなりがちです。
ただし、その批判精神がジャーナリズム的な視点を育むこととなり、記者やジャーナリストとしての適性をもつ星でもあります。
天南星のキーワード:「崩」
社会人になりたての頃は、現実を知らない分、夢が大きく自信に溢れているものです。
しかし、その自信は裏打ちするものがなく、蓋を開ければ中身は空っぽです。
そのため、一度の失敗や周りの人からの批判によって、あっさりと崩れていくことがあります。
まだ「本物」ではなく、表面的に強く見せているだけなのです。
天南星は気を付けないと仕事を転々としたり、夢をころころと変えたり、いつまでたっても一人前にならない中途半端な人生になる恐れがあります。
それを防ぐためには、一つのことを3年辛抱することが必要です。
そうすることで、続けられたことが自信になり、メッキではない本物の輝きを手にすることになるでしょう。