算命学は陽占と陰占に分かれ、陽占は主に性質を見ることができます。
陽占は10個の主星と12個の従星から成り立ち、主星を十大主星、従星を十二大従星と呼びます。
今回は十二大従星の一つ天馳星について、説明していきましょう。
天馳星
天馳星は十二大従星の状態としては、現生での役目を終えて霊魂の状態です。
それは、肉体も意識もない、ただ魂だけが存在します。
そのため、現実を渡り歩く力量を表すエネルギー数値は、十二大従星の中で最小の1点です。
まずは、天馳星のキーワードをあげていきましょう。
「今」「受」「忙」「感」
天馳星のキーワード:「今」
霊魂自体には過去も未来もなく、あるのは現在だけです。
そのため、一瞬に賭ける瞬間的エネルギーなら、十二大従星の中でも最大のエネルギーを発揮することができます。
継続的にコツコツ頑張るよりも、「今」という一瞬に全力投球して行く生き方が理想です。
スピード感もあり、瞬間エネルギーを生かして、人生を駆け巡ります。
ダラダラとやっていると、集中力が散漫になり、仕事の完成度も低くなります。「勢い」が大切な星です。
天馳星のキーワード:「受」
霊魂には体も形もないため、影響を受けやすい面をもちます。
特に「場」の影響を受けやすく、騒がしい場所にいれば、自分自身も落ち着かなくなり、暗いどんよりした場所にいれば、自分自身も落ち込んでくる恐れがあります。
そのため、どういう場所やどういう人といるのかによって、運勢も大きく変わっていきます。
良い場所、良い人を選ぶのは他の星以上に大切です。
天馳星のキーワード:「忙」
同時にいくつもの仕事をこなすことができるため、多忙な人生を歩みやすくなります。
忙しいことが苦にならず、忙しいことを楽しむことができるのは利点です。
ただし、体力があるわけではないので、無利し過ぎて体を壊さないよう注意は必要です。
また、スピード感もある星でもあるので、どうしても落ち着いてもいられません。
継続力が弱いため、むしろ色々なことを同時進行で行っている時の方が、気を紛らわすこともできて、仕事に集中することができるはずです。
天馳星のキーワード:「感」
感性は鋭く、一瞬の閃きはとても優れたものをもっています。
斬新なアイデアで状況を打開する力ももっています。
それは、天才肌ともいえ、発想力に関しては周りから一目置かれることもあるでしょう。
ただし、閃き型であるため、考え抜いてアイデアを生み出すことは苦手で、どうしても出来不出来の波はできやすい面もあります。