算命学では、エネルギーを数値化してみる技法がいくつかあります。
今回はその中でも、最も基本となる身強身弱法について解説します。
この技法は現実的にたくましく生きられるかどうかが、判断できるようになります。
身強身弱法の見方
陽占の十二大従星をまず算出します。
天堂星・天庫星・天極星と書かれている星が十二大従星です。
必ず宿命の中に3つの十二大従星が表れ、それぞれエネルギー数値が用意されています。
そのエネルギー数値によって、身強・身中・身弱の3つのグループのいずれかに分類できます。
十二大従星一覧
◆身強
天将星12点 | 天禄星11点 | 天南星10点 |
◆身中
天貴星9点 | 天堂星8点 | 天恍星7点 | 天印星6点 | 天庫星5点 |
◆身弱
天胡星4点 | 天報星3点 | 天極星2点 | 天馳星1点 |
宿命の3つの内に身強の十二大従星(天将星・天禄星・天南星)が一つでもあれば、「身強」と判断します。
それ以外は年代ごとや合計点数など、判断方法はいくつかありますが、こちらでは合計点数での判断方法を説明いたします。
十二大従星の高背によっては変わる場合もありますが、一つの目安としてください。
身強:合計点数28点以上
身中:合計点数10点~27点
身弱:合計点数9点以下
全ての十二大従星の点数を足して、どれに当てはまるか計算してみてください。
エネルギー数値について
まず、十二大従から割り出されるエネルギー数値についてですが、こちらは現実の中をたくましく渡り合えるかどうか、それを持続していけるかどうかです。
わかりやすくいえば、タフさや耐久性と考えてもらうと良いでしょう。
間違ってほしくないのは、エネルギー数値が高いからといって、運が強いわけでも、社会の中で活躍できるわけでもありません。
エネルギー数値が低い人は低いなりの良さがあり、その一つが精神性を深めることに長けています。
大事なのは、「宿命に合った環境をえらべるか」です。
そのためにも、自分のエネルギー数値の向いている環境を知り、運勢を生かせる環境を選んでいきましょう。
身強の運勢
身強はエネルギー数値が最も高く、社会の中を力強く渡り歩くことができます。
そのため、社会の中で頭角を現し、中心的存在となって活躍する人も多くなります。
また、打たれ強くもあるため、困難があってもそれに負けずに乗り越えていくことも可能です。
力強い雰囲気をまとうこともあり、どうしても周りに与える影響力も多きぐなりがちです。
こちらは、80歳でエベレストの登頂に成功した三浦雄一郎さんの人体図です。
身強にあたる天将星をもっていますので、身強グループになります。
80歳でエベレストに登ることからもわかるように、まさに身強らしい生き方をしているといえるでしょう。
さらに、こちらの天将星の位置は三分法と呼ばれる技法を使うと、60歳以降の晩年期にあたり、この時期が最もエネルギーが高くなります。
80歳でのエベレスト登頂も算命学から見ると頷けます。
身強の人への注意点として、身強にふさわしいエネルギーが強いなりの生き方をする必要があります。
専業主婦や責任の軽い仕事をしているだけでは、身強のエネルギーは消化できず、そのエネルギーが自分に跳ね返ってくるか、周りの人にぶけつてしまう恐れがあるでしょう。
そのため、生き方によっては体を壊したり、精神面が乱れたり、家族にあたってしまったりする場合もあります。
身強らしい環境を選んでエネルギーを爆発させましょう。
身中の運勢
エネルギー的にはバランスがとれいて、「生きやすい運勢をもつ人」と見ることもできます。
社会の中で責任を果たして頑張ることもできますし、家庭の中で役割を見つけてエネルギーを消化していくこともできます。
あえてマイナス点をあげるとしたら、偏りがない分、中途半端になってしまい、全てが平均点の人生になる可能性があります。
ただし、これが悪いわけではないため、平均点で満足できる人であれば何も問題ありません。
身弱の運勢
身弱はエネルギー数値が低いため、現実社会の中をたくましく渡り歩くことは向いていません。
例えば、人間関係の摩擦に弱く、打たれもろい面をもちます。
しかし、精神性を深めることに関しては、飛び抜けた能力をもち、精神優先の生き方ができれば大きく活躍できる可能性をもっています。
こちらは芸術家の岡本太郎さんの人体図です。
十二大従星は天報星・天極星・天胡星で全て身弱の星です。
もし岡本太郎さんがサラリーマンになっていたら、今のような活躍はなく、苦しんでいたかもしれません。
しかし、芸術のように精神性を求められる世界であれば、どこまでも深めていくことができ、普通の人では到達しえない世界まで上り詰めていくことが可能です。
では身弱の人が現実社会の中に飛び込んだら上手くいかないのか?といえば、決してそうとは限りません。
現実面のお金や出世よりも精神面にあたる生きがいややりがい、または人のためを重視して取り組めれば、十分に成功できます。
身強身弱法において、最も重要なのは「自分のエネルギーにあった生き方ができているか?」です。
この点を理解して、自分自身にふさわしい環境を選べれば、身強や身弱でも幸せな人生を過ごせます。